2016/12/30

lost days

大阪・西区新町のアンポポ食堂での展示「新町ロストデイズ」。
好評のうちに終了いたしました。















在室日が少なく、あまり多くの方にはお目にかかることはできませんでしたが
不在時にも閲覧いただき、あたたかい言葉をくださったみなさまをはじめ、
最終日前日に素敵な音楽を奏でてくれたおふたり、
場所を提供していただいたアンポポ食堂のおふたりに心からの感謝を。
ありがとうございました。

2016/11/28

またまた展示とライブのお知らせ



写真展 ”新町ロストデイズ”
12/4(日)〜18(日)@アンポポ食堂1F(「髪やアンポポ内」)

貸本スペースからフリースペースに変わるアンポポ食堂の1Fスペースにて。
今年春まで、仕事場として20年いた大阪・西区新町界隈のスナップを中心に、写真展示をいたします。
3日(土)までギャラリー編・かのこで延長展示中の「archives」展とはひと味違ったやわらかさでのぞむ所存です。
また、ラス日前日の17日(土)には、展示スペースにて中島福子+箕作元総のゴールデンコンビがLiveを演ってくれます。
14:00〜17:00までの3時間を演ったり休んだり、出入りも自由のゆるい感じのLiveとのこと、ぜひお越しください。

【アンポポ食堂】
大阪市西区新町2-17-3
06-6533-5534
通常営業時間:12:00〜16:00 
(展示中はだいたい20時くらいまで)

【中島福子+箕作元総 Live】
写真展 “新町ロストデイズ”のラス日前イベントとして、vo.中島福子+g.箕作元総のゴールデンコンビが久しぶりにLIVEをします。
■2016年12月17日 14:00〜17:00
 (休憩入れて2〜3セット、歌いまくります。弾き倒します)
■LIVEチャージ:¥1,000 (出入り自由)

2016/10/22

展示のお知らせ



久しぶりのソロ展示。
コマーシャルギャラリーでは初めての展示となります。

solo exhibition "archives"

これまでの作品をプリントという形で集約させてみようと思います。
ぜひ、お越しください。

11月21日(月)〜26日(土) 
12:00〜19:30 (最終日は16時まで)

[Gallery Ami-kanoko]
〒542-0074
大阪市中央区千日前1-2-6
Tel/Fax 06-6214-2595
http://www.ami-kanoko.com
近鉄・地下鉄(堺筋線/千日前線)
日本橋駅②出口 徒歩1分
なんば駅より徒歩5分

2016/09/28

赤いほう







悲しいも寂しいも、腹立たしいことや胸につかえるようなことも人に交わろうとするから生じるもので、
何も見ず知らず気にせずにいれば、それなりの毎日とそれなりのペースで時間が流れていく。
万事、期待するからがっかりもするもので、端から何もないと思っておれば落胆することもないのだろう。
これから先にもこれまでにも何もないしなかったし、誰もいないし誰もいなかった。








2016/08/19

甲斐。

自分にできることなどたかがしれているけれど、
それでも自分だからできることも少しはあったりするようで、
できることいいと思うことをすることが誰かの何かの役にたつのなら喜ばしい。
自分が関わることで少しでも良いものができるのならそれほど甲斐があることはないし、
何かを創り出すことを共有できる幸せであったり、ひとの役にたてる喜びは、
「仕事」とは違って金銭や報酬でははかれない価値があるものだし、
仕事などとは思っていないからこそできることだったりもする。



日々、使い捨ての道具のような甲斐のない「仕事」ばかりしていたりするなか、
それができあがった瞬間に、感極まって涙する人をみて
手伝わせてもらえて本当に良かったと思えて報われる。

関わらせてもらえたことに深く感謝。

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CRP Poland 2015: after 70 years Kindle版
宮本ミント (著)

https://www.amazon.co.jp/CRP-Poland-2015-after-years-ebook/dp/B01KLMWE1E




2016/08/11

役目



フライパンを新調した。
焦げつくばかりになってしまったけれど、
何年もいくつもそれが作ってくれたのは料理だけではなくて
たとえそれが役目を終えたのだとしても
そんなに簡単に「終わったもの」だとして捨てられない。

写真を撮ることが創作の中心になっているんだとしても
文章を書くことも絵を描くことも音楽を演ることも、
自分の中で「終わったこと」だとは思えない。
本当に愛情を注いで好きになったものは死ぬまで変わらない。
想いが本物だったからだし、どれもやり遂げてはないからだ。

2016/07/26

いいひとたちとはなす

おもに写真用に使っていたmacbook pro 17inchがいきなり不具合。
1年ちょっと前にAppleからリペアプログラムが発動されてロジックボードの無償交換というリコール対象の症状とまったくおなじ、
電源をいれて起動させようとすると画面がストライプ状になってシステムが起動できないというもの。
リコール前までは1年くらい、ときどき発症したりときどき正常になってたりしたのでこまめにバックアップをとっていたり
あまりメインでは使っていなかったのだけれど、交換後はちょっと安心して写真関係の作業はほぼこのマシンでやっていたので
ある程度まとまってからバックアップをとる感じになっていて、この3カ月ぶんくらいの画像データがほぼ闇のなか。



何度となく再起動と修復プログラムを試したけれど、一向に正常になる気配がないので
とりあえずなんとかせねば、とAppleサポートに電話をしてみる。
オープン受付のサポート担当→スペシャリスト→ケアサポート担当と次々電話を引き継いで
半日がかりで不具合の状態把握とシステム的には修復不能なことを理解してもらったけれど、
リコールのリペアプログラムは1回きりで今度は有償になるという。
ロジックボードの不具合は明白な上に、その原因は筐体設計上の問題だということも
Apple内のユーザーフォーラムやFBのグループページでさんざん言われてきたことで、
交渉のすえ「今回は特別に」というエクスキューズつきで無償修理してくれることになった。
交渉とはいってもそれほど強くねじこんだというわけではなくて、
どちらかというと「困ったなあーつらいなあー」というような泣き落としの感じだったけれど。

もともと、ひとが厭がることめんどくさがることをさせようとしたり頼んだりするのが苦手なので
交渉ごとはとても不得意だし、仕事でもプライベートでも自分から人にものを頼むことはあまりない。
電話も苦手だし、サポートセンターに電話して納得のゆくサポートを受けられたこともあまりないので
今回も、あまり期待せずにとりあえず電話してみた感じで無償修理が可能かどうかを確かめたくて、
修理をしなければ困ったことになること有償修理となるともっと困ったことになること
17インチのmacbookが現行ラインナップにないので続けて使いたいことなどを正直にお話しただけで
ダメならしょうがないなあーという感じでいたら、向こうが事情を鑑みてくれた感じ。
交代で話した電話の向こうの3人とも、それぞれ自分の職務の範疇で親身になってくれて理解も早く
この手のサポートセンターの対応にありがちなイライラすることもなくて
終始ふつうのトーンで快くお話することができた。
いい結果になったからというだけではなくて、ちょっとAppleを見直した。

どうもいいことがあまりなくて、特に人に対する不信感が募っていたり
人とのコミュニケーションに疲れがちなこのごろだっただけど、ひさしぶりにほっとして心がやわらいだ。
あとは、闇のなかのデータを取り出さないと。




写真はDTPの仕事メインに使っている別のmacにコピーしていた最新のデータ、4月半ばの画像。




2016/07/15

グっときた歌人・岡野大嗣の短歌に勝手にビジュアルをつける
【勝手にコラボシリーズ】



もう声は思い出せない でも確か 誕生日たしか昨日だったね


2016/07/05

デジタル写真集「神頼み」

写真家・横木安良夫氏が主催するデジタル写真集出版プロジェクト「CRP」より、拙著「神頼み」が発売になりました。
2012年に自主制作の写真集として印刷出版したものをCRPのフォーマットに準じて再構成したデジタル写真集です。



https://www.amazon.co.jp/dp/B01HYUEXOM

神仏の膝下で渦巻く、市井の人々のオモシロ哀しくて切ない真摯な願いや、愛しいほどに激しくて生ぐさい欲望と、その周辺の光景を記録した写真集です。
絵馬の文面を英訳(ちょっと解説も)したインデックスページを加えて全80ページ。イキったカフェのアイスコーヒーよりお手軽価格の400円での販売となっております。
どうぞお手元にー。
Kindle写真集は、KindleReader等の機器をお持ちでなくても、無料アプリをダウンロードすれば、PCはじめiPhoneやiPadその他のモバイルデバイスでも簡単にご覧いただけます。
オレみたいなやつでも、もうちょっと生きててもいいかなあーという気になれる写真集です。よろしくお願いします。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01HYUEXOM

2012年の出版の際、また今回のデジタル版の出版にあたり、絵馬解読と翻訳にご協力いただいた米国在住むしはかせに感謝いたします。

デジタル写真集出版プロジェクト「CRP」については
http://www.photoxcamp.com/

その他のCRPデジタル写真集の拙著
「I'm home --nada-oujikouen 2015」
https://www.amazon.co.jp/dp/B01HYUEXOM

「in the real --on the train KOBE-OSAKA 2009-2012」
https://www.amazon.co.jp/dp/B019UQRKCU

「三回忌 --Buddhist sermon of the second anniversary 2009」
https://www.amazon.co.jp/dp/B01AXYIXJ2

いずれも1ダウンロード250円にて絶賛発売中!

2016/06/20

雨あがり





「送りました」っていうメールが 受信できてないというのが2回ほど続けてあって、
それが進行真っ最中の仕事の要件で同じ相手からのものだったので、
「こっち送信済みになってますけどねー」つって、ため息まじりに言うため息があんまり深いもんだから、
「他の人からのメールは受信できてるのになあー」とか思いながら、
とりあえず不安は解消しとかなきゃと思ってプロバイダのホスティングサービスに問い合わせてみたところ
どうもこちらのアドレスとパスワードを使ってどっかからスパムメールが送られてたようで、
そのどっかの誰かがアクセスしてる間はこちらからメールを読みに行こうとしてもアクセスできず
その間に受信したメールはジャンクメール扱いになっていたらしい。

小一時間、電話と画面共有でリモートサポートを受けながらメールアカウントの設定をやり直して、とりあえず解決。
その間受信できずにジャンク扱いでサーバーにたまっていた200通弱のメールを一気にDLして必要なものだけ残すべく選り分けて取捨。
メールブラウザに表示されている「未読」の10というのが気になって、
数年前からのメールを全部チェックして未読のままでアーカイブされていたものを確認して、それもまた不要なものを消す。
という作業をしていたら、仕事メールに混じって私信のメールもちらほらとあって
大掃除の手紙や手帳の類と同じく、眼に留まったメールをついつい読みふけってしまったりする。
今はもう音信不通になってしまったような人とのやり取りや、自分が書いてることや忘れていたような相手からの言葉がまたよみがえり
感慨深いやら、現在とはずいぶん違う当時に思いを馳せてどこで間違ってしまったのか、と悔いてみたり。

仕事相手や取引先は、継続して仕事をしていれば依頼する方もされる方もマンネリ化してきて
だいたい3年くらいで状況や方向性が変わったり、新しいイメージや企画を求めるようになるので
そこでうまく対応できなかったり、とりあえず手を変えてみようかというようなことになって依頼が来なくなる。
こちらはそうそう大きくはやり方を変えることもできないので、案件依頼の連絡が来なくなれば
「ああ、そろそろそういう時期なのね」と割とあっさりと身をひくようにしているのだけれど、
個人的なつきあいでも、3年というのはけっこうそんな感じの時間でもあるようで
密に連絡が来ていたり、なんだかえらく興味や関心を持たれてるなあというような人でも、
だいたい3年くらいで飽きられたのか他に興味が移ったのか、なんとなく離れていく。
自分は人についても物事についても、一気に入れ込んだり距離を縮めるというようなことが滅多になくて
ゆっくりと近づいてじわじわと馴染み、興味や関心を持てばそうそう飽きるということはないので
こちらが十分に思い入れを持った頃には相手からの関心が失せているというようなことも、ままあって
そういうところもまた、人づきあいがあまりうまくできない理由のひとつなんだろうなあと自覚する。

ま、とにかく昔のメールなんて読むもんじゃないなあ。
梅雨の終わりころの雨あがり。

2016/05/01

卯月晦日。


歩くのが苦じゃないタチの大阪から来た 奈良出身の人を案内して、春日野道から二宮筋まで夕暮れの変哲もない道を歩く。







特になにがあるというわけでもない道すがら、気になるものがあれば撮る。




しばらく川を眺めていたりする。それを眺めていたりする。





オススメの壁。「変電所みたいですね」「そうなんかなあ。あーそうですね」 






二宮商店街のアーケードはいい感じに傷んでいる。このままで。もうちょっとこのままで。

2016/04/16

White Lilac





大きな揺れが続く。
ただただ不安に駆られていた「あの朝」を思い出して現地の人たちを想うけれど、
まだ、当時の自分には未来への不安や諦めは今よりも少なかった。
若さは強さ。邪気のない純潔さもあった。

新川さん、大丈夫かな。

2016/03/23

春という季節。桜の少し手前。



死にかけてたひとが少し元気そうになっていて、よかった。
まだまだ大丈夫なんだろうなとなんとなく思っていたひとが、あっけなく亡くなっていたことを知る。
少し笑いさえ混じえながら淡々とした最期を語るもっとも親しかったひとの
その落ち着いた様子にもまた少し安心する。

とても悲しい夢をみてやるせなくて声を荒げている途中で眼がさめる。
たぶん寝言じみた大きな声も出してたのだろう。
思春期の昔からいつも、どうにもならない思慕や想いは悲しい夢をみて
現実に立ち還ってみれば本当にどうにもならないということに気がついて鎮まっていくのが常だ。
こんどもまたそうなのかと思いながら、心の流れ動いていくのにまかせてみる。
寂しいなあとは思うけれども。
山中で手折ってきたコブシの枝は、数日で花を開かせてはすぐにもう散ってしまった。
そもそもはじめからそれを目にすることもなければ手折ることもなかったのに。
永遠に続く喜びはなくて、関わりが増えるほど悲しいことや煩わしいことも増えてしまう。
最近あんまり笑ってないなあ。

2016/03/10

brand new day

新しい日々のはじまりに、まずヤカンを磨いた。
タバコはやめていない。窓の下でしか喫ってないけれど。