2017/04/21

陽のあたらない商店街



数年ぶりにオヤヂラヂヲでリアルイベントやります。

「地域のために!」だとか「シャッター商店街の活性化!」だとか、そんなタイソなことではなくて
相方の「フリマやりたいんっすよね、ギトさんとこの屋上ででも…」のひとことに
そんなら商店街にシャッターのしまってるお店貸してもらえないか訊いてみよかー
ってとこからはじまりました。
声をかけたひと、なんだかみんなおもしろがってくれてどんどん出店が増えてます。

楽しみだなあ。
お祭りが苦手でフツーのノリにノリきれない我々なので、嘘くさいから騒ぎにはならないと思います。
おもしろがるための準備は本気で。

2017/04/07

大日6商店街


何日か前の朝の光景。
商店はまだ開店前で、朝早い弁当屋さんやお惣菜さん屋だけが仕事を始めているころ。
歩いている人も、遅めの出勤かバイトのために駅へと向かう、ただ通路として使っている人だけ。

昼になっても通りのシャッターはほぼそのままで、肉屋さんやお茶屋さん、商店会会長をされてる花屋さんといった
数店が日々商売を続けているという、「商店街!」とおっきな声で言うには少し寂しすぎるかもしれない商店街。
それでも立派なアーケードが4,5,6丁目の3ブロックにわたって連なっていて、
以前からそのままになっているアーケードから下がった電灯看板をみるといろんな業種のお店があって
かつては人通りも賑やかでずいぶん活気があったのだろうということがわかる。











お商売を続けるのにもやめてしまうのにもそれぞれ理由と事情があるのだろうし、
シャッターを下ろしたままの店舗や看板をそのままにしているのも、そこにもまた何かしらの理由があるのだろうと思う。
至近の違うエリアを積極的に掘り起こしてリーシングしている某不動産業者が視察に来て「ちょっと厳しいなあ…」と言いながら帰ったというように
ビジネス本位で考えればもうすでに見放されたエリアなのかもしれないし、
かつて店舗だったところどころはマンションに建て替わっていきつつもあって、
商業地から集合住宅地へ変化していくのも、それが時代の流れというものかもしれないとも思う。
自分自身も、まとめて食材を買おうと思えば、10数分離れたもっと店舗も多くて人通りも多い賑やかな通りやスーパーに行くというのが実際のところで
とりたてて珍しい商品があるわけでもなく、新しい試みがされているわけでもなくて、極めてフツーの
おそらく日本全国にごまんとあるだろうと思われる斜陽が迫る商店街。
それでもやっぱり昔ながらの商売を続けている商店があって、その店舗にとっては昔も今も変わらず商売の場であって、
そういうお店がある限りは続いていけばいいなと思う。商店街としても。
ただただノスタルジックにやみくもに「古いものを残していかなければならない」と思っているわけではないし、
変えたほうがいいなあと思うところやも少しこうしたらいいのになと思うようなところもあるけれど、
それはそれでご本人たちの選択と意識で変えたり変えなかったりでいいかとも思っているし。
ただ、なんかしらん好きだなあと思うだけ。
とりたてて話題になることもなく、今っぽい売れ筋要素もPR要素も何ひとつなくて
むしろつまんない商店街かもしれないけれど、
淡々と粛々と、なにげなく日々の商売を続けてるのがいいなあと思うので、残ってて欲しいなあと思う。

たまたま近くに越してきただけの近隣のものにすぎなくて、
なんとかしなくては!!  というような大層な思い込みや思い入れがあるわけでもなく、
まして、「親切の押し売り」と思われるのが嫌で自分から進んで人のために何かをしようとするのは
なかなかできないタチだったりもするのだけれど、自分のできることがあればお手伝いはしたい。
そのうちに。