2017/05/30

Bun Bun Flowers

大阪・新町のatelier spontanementが、装い新たに、また小売りもする花屋「Bun Bun Flowers」として再オープンした。


以前の白漆喰と古木で作られていた、よく言えばフレンチシック悪く言えばちょっとビンボーくさい内外装とはガラリと変わって
ネイビーに塗られた外壁ファサードにオークの戸窓がなんだか上質感を漂わせていた。







作業と花材保管のアトリエとして使っていた頃でも、センスのいいアレンジやブーケを作っていたけれど、
小売り用に置かれた切り花だけでも、目利きのセンスは確かであって、それだけでもう写真を撮りたくなるような花と置かれかたで
久しぶりに「写真撮っとこかな」ではなく、「うまく写真に撮りたい」と思った。
spontanementとしてオープンして以来、「裏の通りの人」「いや、こっちが表側やっっちゅうねん」と言うような
かれこれ10年以上の背中合わせの近所付き合いで
思えば、花を見ること写真に撮ることについては、特に何かを教えられたわけではないけれど、
感覚としてスポタネにずいぶん鍛えられていたのだなあーとあらためて思った。
センス不要の図鑑のような写真は図鑑で見ればよく、写真家が撮る必要もないものだ。
花をただ小道具として使うようなスタイリングの写真もまた、それは「花の」写真ではなく。
花そのものを愛で、慈しんだり畏れたり、あるいはシビれたりする感覚は、知識や技術とは違うもの。
マニュアル的に撮り方やノウハウをなぞるのではなく、いい花とセンスのいいアレンジを常時見ていれば、
自然に、おのずから、独りでに、花を見る目も花を撮る感覚も身につくのだろうと思う。
そう、自然発生的に。spontanementに。

かれこれ2年くらい、スポタネの花を撮らなくなって、
自分はずいぶん花の写真がヘタクソになった。。。



Bun Bun Flowers
大阪市西区新町2丁目17-3 新町アパート1F